電動スケートボード、別名“ホバーボード”は、混雑するニューヨーク市内の道路を自由に移動できる乗り物として今夏あたりから流行し始めたようにみえたが、ニューヨーク市警察(NYPD)は18日、「いわゆる“ホバーボード”で一般道を走行するのは交通法に違反する」とし、違反者は罰金200ドル(約2万4千円)が科されると発表した。
ボードの両側に車輪が付いた乗り物でハンドルはなく、モーターで動く仕組みになっているこの乗り物は、これまではいわば“グレーゾーンの乗り物”として、道路での走行は黙認されていた。
しかしNYPDはこのほど州の交通法に照らし合わせ、車輪が1つないし2つで、時速が最高10マイル(約16キロメートル)で走行するこの乗り物で車道、歩道、駐車場を走行することは違反と判断した。今後の使用は公園や自宅の庭などに限られる。
市内在住の男性は、便利な“ホバーボード”で通勤していたが、この発表直後にマンハッタン区ヘラルドスクエアで警察官から忠告を受けた。男性は「とても便利な乗り物なのに」と残念そうに語ったという。