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共同通信
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【ワシントン共同】韓国の尹錫悦大統領は27日午前(日本時間28日未明)、米議会上下両院合同会議で演説し、核・ミサイル開発を進める北朝鮮の脅威に対抗するため「韓国と米国、日本の3カ国の安全保障協力を加速する必要がある」と訴えた。「民主主義と法の支配を守らなければならない」とし、台湾に圧力を強める中国やウクライナ侵攻を続けるロシアを暗に批判した。
尹氏は国賓として29日までの日程で訪米中。両院合同会議で韓国大統領が演説するのは2013年の朴槿恵氏以来、約10年ぶりとなった。40分を超える英語の演説で、北朝鮮の人権問題やウクライナ危機などに触れ、自由と平和の拡大へ国際社会の連帯を呼びかけた。
中国とロシアの名指しは避けたが「世界の多くの場所で偽りのプロパガンダや偽情報が真実や世論をゆがめ、民主主義と法の支配を脅かしている」とし「力を合わせて闘わなければならない」と強調。韓国は米国と共に「自由を守り、広げる『自由の羅針盤』の役割を果たす」と表明した。