小売業の地位向上に貢献

Published by
共同通信
旭日大綬章受章が決まった元ジャスコ社長の岡田卓也さん(イオン提供)

 ジャスコ社長として手腕を振るい、日本を代表する流通グループを築き、小売業の地位向上に貢献した岡田卓也さん(97)。29日付の旭日大綬章の知らせに「身に余る光栄。多くの方々に支えられた」と感謝した。

 戦後間もなく三重県で家業の岡田屋呉服店の代表取締役に就任。1970年に関西基盤のスーパーなどと合併し、イオンの前身となるジャスコを設立した。各地のスーパーと合併を繰り返し、駐車場を備えた郊外型店舗を積極的に出店した。

 生活に必要な物が全てそろう総合スーパーは消費者の生活に欠かせず、災害時に物資供給などの拠点としての役割も果たす。叙勲で「小売業の重要性が社会的に認識された」と実感する。