Published by
共同通信
共同通信
水俣病の公式確認から5月1日で67年となるのを前に、認定NPO法人水俣フォーラム(東京)は4月29日、水俣病の教訓を語り継ごうと、京都市で「歯止めとしての記憶」をテーマに記念講演会を開いた。患者や作家ら4人が講演した。
両親が関西水俣病訴訟の原告で、自身も患者認定を求めて熊本県庁前で座り込むなどした小笹恵さんは、父の活動に反発し、自身も患者であることを隠していた過去を明らかに。患者や支援者が高齢化し、「語り続けるのは私しかいない」と亡き父の思いを引き継いだ胸中を語った。
「水俣病闘争史」などの著書がある作家米本浩二さん(62)も登壇した。