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共同通信
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歯と口の健康が全身の病気リスクに影響することを踏まえ、厚生労働省が、歯周病などの進行状態を簡易に調べられる検査キットや診断アプリの開発支援を始めることが30日、同省への取材で分かった。簡易検査の普及で自治体や職場の歯科検診の機会が増えれば患者に早期受診、治療を促すことが可能になり、健康寿命の延伸につながる。
口内の健康に大きく関係するのが歯周病。細菌を含んだ歯垢が原因で歯茎が炎症を起こし、悪化すると歯を支える歯槽骨が溶けることもある。細菌などが体内に入り糖尿病や動脈硬化、誤嚥性肺炎といったリスクを高めるほか、認知症にも影響があるとされる。
厚労省は新事業で、簡易検査キットのほか、スマートフォンで撮影した歯茎の画像を診断するアプリなどの開発に取り組む企業や大学を、近く5団体ほど選定。必要な費用を補助し実用化を支援する。
現在、簡易キットによる検査は、口の中を拭った綿棒を郵送で診断するなどの方法を一部企業が実施している。