公園白紙計画に待った GVやソーホーで地域住民ら反発

 ニューヨーク市環境保全局が1990年代後半に、マンハッタン区のグリニッジビレッジやソーホーなどを含むエリアの地域委員会と交わした合意を取り消し、予定されていた公園づくりを中止すると通達したため、同地域の住民から反発の声が上がっていると、ディーエヌエー・インフォが2日伝えた。
 それによると、ハウストン通りとハドソン通りの角、東4丁目通り、ラファイエット通りとグランド通りの角の3カ所にある空き地は、同局が当初、水道管工事を行うにあたり地元住民との間で土地使用についての検討書を作成した際に、「工事終了後はそれらの土地を公園につくり変える」と決め、それを前提にこれまで資材置き場として使用されていた。
 だが今回の通達はそれを取り消し、工事終了後これらの土地は周囲をフェンスで囲み、空き地の状態にするとの内容で、住民らは「高いフェンスに囲われた空き地は防犯上も景観上も最も望ましくない」と反対している。
 これらの地域の1つでは最近、エリザベス通り公園を取り壊し、シニア向け住宅を建設するとの意向が市側から発表されたばかりで、これに反対する地域住民らにさらに今回の通達があったため、地域委員会の代表者は「住民の意向を無視した市の計画は到底受け入れられない」と述べている。