道路に無数のれんが散乱 UESのビルで外壁崩落

 マンハッタン区アッパーイーストサイドで7日夜、35階建てのビルの壁が崩れ、数百片のれんがやがれきが道路に落下するという事故が起きた。
 同午後10時ごろ、1番街と東64丁目の角に建つビルの32階部分にあたる外壁の一部、およそ3メートル四方が崩れ、粉々になったがれきが辺り一面の道路に散乱した。事故の目撃者によると、まるで何かが爆発したかのような音が鳴り響いたというが、爆発は確認されず、れんがが道路に叩きつけられた音であった可能性が高いという。
 ニューヨーク市消防局(FDNY)によると、このビルは現在工事中で足場が設置されていた。安全確認作業の間、1番街の東59〜64丁目の間と64丁目の1と2番街の間の道路が一時閉鎖され、翌日朝の通勤ラッシュ時に渋滞を招き、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官が交通整理にあたった。
 崩壊したのが外壁の一部だけであったため、ビルの住人はビル内に留まることを許可された。なお落下したれんがによりタクシーの窓が割れたほかに、けが人については報告されていない。
 市建設局は、ビルの安全性と事故の原因について調査を進めている。