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共同通信
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【ワシントン共同】米共和党のデサンティス・南部フロリダ州知事が州内に拠点を置くウォルト・ディズニーと全面対決している。LGBTなど性的少数者を巡る保守的な州法をディズニーが批判、デサンティス氏は同社の優遇措置廃止に動き、訴訟に発展した。党内でもデサンティス氏への批判があり、出馬をうかがう2024年大統領選の党候補指名争いにも影響しそうだ。
「刑務所を建ててもいい。可能性は無限だ」。デサンティス氏は4月中旬、フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート近くの土地の利用方法は自分のさじ加減一つだと圧力をかけた。
発端はデサンティス氏が22年、性的指向や性自認の話題を学校の授業で取り上げるのを規制する州法を成立させたことだった。LGBT差別を助長するとの批判が高まり、ディズニーも「撤回を求める」と表明した。
ディズニー・ワールドに与えてきた建築や工事の許認可権などの剥奪を推進。一方のディズニーも「政治的報復だ」として訴訟で応戦し、徹底抗戦の構えを見せている。