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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナ原子力企業エネルゴアトムは10日、同国南部のザポロジエ原発を占拠するロシアが、原発が立地する都市エネルゴダールから職員ら約3100人の退避を準備しているとの情報があると発表した。ロシア側には原発の運転を維持する能力がないことが証明されたとし「熟練した人材が破滅的に不足している」と指摘した。
欧州最大のザポロジエ原発では6基の原子炉が停止状態にある。しばしば外部電源を喪失し、周辺への攻撃による大事故が懸念されてきた。
ロシアはザポロジエ原発を軍事拠点化していると指摘される。ウクライナは今月にも大規模反攻を開始するとみられ、原発の周辺地域を含めて戦闘激化の可能性がある。