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共同通信
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アフリカ北東部スーダンで軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が始まって15日で1カ月。事実上の「二つの軍隊」が生き残りをかけて全面衝突を続け、混乱が深まるばかりだ。停戦合意は繰り返し破られ、戦闘収束の兆しは見えない。人道状況も悪化の一途をたどっている。
国連によると、戦闘でこれまでに670人以上が死亡したが、実際の犠牲者数はさらに多いとみられる。医療体制も危機的状況で、国内避難民は73万人を超え、約20万人が周辺国に脱出した。
スーダン人ジャマル・ジャバンさん(60)は13日にエジプト南部のゴストル国境検問所を通過した。取材に「戦闘が終われば国に帰りたい」と語った。