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共同通信
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名古屋城の天守閣が耐震性不足などを理由に入場できなくなってから今月7日で5年がたった。河村たかし名古屋市長は、戦災で焼失する前の木造復元を目指しているが、建て替え時の石垣保存など難題に直面し、完成時期は見通せない。新型コロナウイルス禍など逆境が続く中、市は新施設開業や目玉イベントを繰り出し、集客に躍起だ。
天守閣復元は、石垣の保存方法が不十分だとして、文化庁の解体許可が得られず、計画は大幅に遅れている。またバリアフリー対策を巡り、通常のエレベーターではなく、小型昇降設備を設けるとの市の方針を市民団体が「一部の車いすが利用できない」と批判。完成のめどは立っていない。