学校の体育館を移民収容場所に
アダムズ市長が「最後の手段」と検討
ニューヨーク市のアダムズ市長は、市内にある20校の体育館を、移民のシェルターとして利用することを検討している。連日続く移民の流入が、既に限界に近づきつつある市の社会サービスシステムを圧迫する恐れがあるためだ。これに対し、保護者からは反発を招いている。
アダムズ氏は16日、FOX5の「グッド・ニューヨーク」インタビューで、「この措置は最後の手段だ。すぐに選択肢がなくなる」と述べた。体育館に移民が滞在するのは不快だという理由で子供を帰宅させた保護者がいる一方、学年度の終わりが近づいている為、気にしない保護者もいる。
シェルターとして検討されている体育館は、全て校舎から独立している。アダムズ氏は13日、ミッドタウンにある現在閉鎖中のルーズベルト・ホテルを移民到着センターに変更すると発表したばかり。オレンジ郡とロックランド郡に移民を送る計画を巡っては、反対する地元指導者らが訴訟を起こした。
ニューヨーク市には過去数カ月間で、6万5千人の亡命希望者が押し寄せている。国境で亡命希望者を追い返すのを許可したパンデミック時代の連邦措置である「タイトル42」が先週で期限切れとなったことで、更に増加する可能性が指摘されている。(16日、ゴッサミスト)
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