MTA、新型改札をお披露目
横行する無銭乗車対策で
MTAは17日、グランドセントラル駅構内で地下鉄の新型改札をお披露目した。回転式改札のバーを乗り越えたり、非常出口が開いた時に滑り込むなど、横行する無銭乗車対策の一環だ。
新しい改札は運賃を支払ったときにのみ、上下に長いアクリル板のドアが左右に開いて通り抜けることができるというもの。フランスのパリの地下鉄で使用されている改札口に類似している。MTAのジャノ・リーバー局長は「全ての改札を変更するには時間がかかるが、断行しなければならない。無銭乗車の問題はそれほど深刻だ」と話した。当面、非常出口の代わりにこの改札口を設置するという。
MTAは公共交通機関の無銭乗車や橋などの料金所での支払い回避を解決するため、有識者会議を設置。最近、その報告書がまとまった。それによるとMTAは昨年、こうした問題で6億9000万ドルを逸失。地下鉄の無銭乗車だけで2億8500万ドルの損失だったと試算している。この他、鉄道の被害額が4400万ドル、料金所でも4600万ドル。バスに至っては、無賃乗車が利用者の37%に上ると推定。3億1500万ドルを失ったとしている。リーバー氏は新型改札の導入だけではなく、ニューヨーク市警(NYPD)の協力を得て取り締まりを強化したり、市民の義務の「教育」を浸透させたりする考えだ。(17日、ゴッサミスト)
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