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共同通信
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広島市で19日午前、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開幕した。G7首脳は平和記念公園内の原爆資料館を訪問へ。核兵器保有国の米英仏3カ国を含むG7の首脳が一同に訪れるのは史上初めて。サミット議長を務める岸田文雄首相は、1945年8月6日の原爆投下がもたらした惨禍への理解を共有することで「核兵器のない世界」への機運醸成を狙う。
資料館には、バイデン米大統領、英国のスナク首相、フランスのマクロン大統領ら各首脳が訪問。2016年4月に広島で開催されたG7外相会合の際、G7外相がそろって資料館を視察し、公園内の原爆慰霊碑に献花した。同年5月に伊勢志摩サミットで来日した当時のオバマ米大統領も資料館を訪れたが、G7首脳が同時に訪問した例はない。
資料館には、原爆投下前後の広島市の様子や、原爆の脅威、被害の実態を伝える写真などが展示されている。岸田首相は18日夜、「世界に向けてG7の平和へのコミットメントを力強く発信していきたい」と語った。
サミットは21日まで開催される。