Published by
共同通信
共同通信
厚生労働省は19日、全国約5千の定点医療機関から8~14日の1週間に報告された新型コロナウイルス感染者数は1万2922人で、1医療機関当たりの平均は2.63人だったと速報値を発表した。4月末から微増傾向が続き、集計に関わった鈴木基・感染症疫学センター長は「流行は緩やかだが拡大する局面にある」としている。
これまで厚労省は各都道府県の病院などから報告された全感染者数を毎日集計して公表してきた。感染症の法的位置付けが「5類」に移行したのに伴って、限られた医療機関からの報告による「定点把握」に切り替えた。今回が移行後初のデータ公表。
季節性インフルエンザの流行の調査と共通する小児科や内科を持つ医療機関から報告を受けた。都道府県別で1定点医療機関当たり報告数が多かったのは沖縄6.07人で石川4.9人、北海道4.36人。少なかったのは高知1.27人、和歌山1.35人など。同じ1週間に報告された新規入院患者数は2330人で横ばいだった。厚労省は全国でどれぐらい感染者がいるかの推計値は発表しなかった。