G7海外記者に被爆者が体験証言

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共同通信
国際メディアセンターで、国内外の報道関係者に体験を証言する被爆者の山本定男さん(奥右)=20日、広島市

 G7広島サミットの取材拠点・国際メディアセンターで20日、広島の被爆者2人が、国内外の報道関係者に体験を証言した。海外の記者からは「心を動かされた」「広島に必ず来るべきだ」との声が上がった。

 証言したのは近藤康子さん(82)と山本定男さん(91)。英語の同時通訳があり、原爆投下直後の惨状などを絵や写真を交えて伝えた。近藤さんは自作の折り鶴を参加者に贈った。山本さんは「話を聴いて、資料を見てくれて大変意義深い」と話していた。

 カザフスタンのテレビ記者イエルダナ・イエルジャンウルさんは「母国も旧ソ連時代の核実験で苦しみを受けた。被爆者の話に震えるほど心を動かされた」と語った。