ロシア、F16供与方針を批判

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共同通信
ロシアのグルシコ外務次官(ロイター=共同)

 ロシアのグルシコ外務次官は20日、バイデン米政権が欧州の同盟国による米国製F16戦闘機の対ウクライナ供与を容認する方針に転換したことについて「状況をエスカレートさせるものだ」と批判、「欧米自身にとって重大なリスクになる」と警告した。タス通信が伝えた。

 プーチン政権は、ウクライナへの軍事支援を続ける欧米が交戦を長引かせていると批判してきた。欧米製戦闘機の供与は北大西洋条約機構(NATO)側とロシアとの直接の交戦に発展する危険性があるとのけん制を今後強めるとみられる。

 F16の供与にグルシコ氏は「今後、考慮に入れることになる」とする一方で、軍事作戦を続ける姿勢を明確にした。

F16戦闘機=2022年10月(ゲッティ=共同)