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共同通信
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岸田文雄首相は21日、G7サミット閉幕後の記者会見で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化やインフレ圧力の高まりを踏まえ、G7として世界経済を力強くけん引し、持続的な成長の実現のために取り組みを主導することを確認したと述べた。食料危機や気候変動などの課題に一体的に対応する方針でも一致したと明らかにした。
首相はウクライナ侵攻に関し「グローバルサウスと呼ばれる新興国、途上国が甚大な影響を受けていることは事実だ。こうした国の声に耳を傾ける」と強調。「グローバルサウスを含む国際社会全体の経済安全保障を強化していくことも必要だ」と語った。
ロシアに対する制裁を強化し、制裁回避防止への取り組みを強化することも申し合わせたと説明した。
中国が海洋進出を強める東・南シナ海情勢を巡っては、G7首脳が「深刻な懸念」を表明し、力や威圧による一方的な現状変更の試みに反対することで一致したと言及。台湾海峡の平和と安定の重要性を確認し、両岸問題の平和的解決を促すとの考えも共有したと語った。