Published by
共同通信
共同通信
ウクライナのゼレンスキー大統領がG7広島サミット閉幕日の21日に広島市の原爆資料館を訪問した際「現代の世界に核兵器による脅迫の居場所はない」と芳名帳に記していたことが22日までに分かった。日本外務省が明らかにした。ウクライナ侵攻で核使用も辞さない考えを示すロシアのプーチン大統領を強くけん制した。
ゼレンスキー氏は「感銘を受けた」「世界中のどの国もこういった苦痛と破壊を経験することがあってはいけない」と記した。
資料館に約40分滞在したゼレンスキー氏は、被爆者の小倉桂子さん(85)の体験を聴いた後、岸田文雄首相と共に平和記念公園の原爆慰霊碑に献花した。
G7の各首脳は19日に資料館を訪問。米国のバイデン大統領は芳名帳に「世界から核兵器を最終的かつ永久になくせる日に向けて共に進もう」とメッセージを残した。
英国のスナク首相は「広島と長崎の人々の恐怖と苦しみはどんな言葉でも表現できない。しかし、私たちが言えるのは二度と繰り返してはならないということだ」と書き込んだ。