秘書の会社賃料肩代わりか

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共同通信
石井氏秘書の経営企業が入る建物=8日、茨城県取手市

 日本維新の会の石井章参院議員(比例)が代表を務める政党支部「茨城維新の会」が2019~21年、石井氏秘書の経営企業が入った茨城県取手市内の建物の賃料を「事務所費」に計上、政党交付金から計約179万円を支出していたことが22日、分かった。政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授は「秘書が支払うべき賃料の肩代わりとなり、選挙区内の寄付を禁じる公選法違反の恐れがある」と指摘する。

 政党交付金使途報告書などによると、賃料を支払っている建物は支部設立時の事務所。同支部は「主たる事務所」を18年12月に別住所に移している。石井氏側は、転居した後も借り続けているとし、「不適切な処理はない」との認識を示した。

 事務所費が支払われていたのは「取手市片町244」の建物。壁面には秘書が経営する保険代理会社の大きな看板が掲げられている。駐車場脇には「石井事務所」との看板もあるが、不動産業者によると、貸している1階には保険代理会社と、同じく秘書が代表の介護サービス会社が入居。両社はこの住所が登記上の本社となっている。

政党支部「茨城維新の会」の代表を務める日本維新の会の石井章参院議員=2022年7月、茨城県取手市