Published by
共同通信
共同通信
兵庫県明石市で虐待を疑われた両親が、児童相談所に一時保護された乳児と1年以上引き離された問題を巡り、市が両親側に慰謝料などとして130万円を支払っていたことが22日、市への取材で分かった。3月に市長専決処分として決定し、5月の市議会に報告したという。
市によると2018年8月、当時生後2カ月の男児が右腕を骨折し、県の児童相談所が虐待を疑って一時保護。市の児相が対応を引き継いだ。児相側は男児の乳児院への長期入所を求める申し立てをしたが、神戸家裁明石支部や大阪高裁は虐待を否定し退けた。男児が両親の元に戻ったのは一時保護から約1年3カ月後だった。