「外へ出ないで」住民騒然、長野

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共同通信

 普段はのどかな地域が騒然となった。長野県中野市江部で25日、男が発砲して立てこもり、女性1人と男性警察官2人が死亡するなどした事件。男が立てこもる現場近くでは規制線が敷かれ、サイレンを鳴らした多くの警察車両が行き交う。防災無線からは外出を控えるよう放送が流れ、物々しい雰囲気に。住民は「いつもは静かな地域なのに」と驚きを隠さなかった。

 「猟銃を持って逃げている人がいます。屋内から出ないようにしてください」。現場付近では、防災無線から注意を促す放送が繰り返された。近くの60代女性は「びっくりした。怖くなって家の鍵を閉めた。こんな経験したことない。一体なにが起きたのか。心配だ」と声を震わせた。

 近くで教科書販売店を営む70代男性は「店の中にいたら警察か消防か分からないが大声を張り上げていて驚いた。外に出ると消防の人から危ないから早く帰ってと言われた」と話した。

 市立平野小では児童は全員下校していたが、校庭で遊んでいた数人をすぐに校舎に避難させたという。