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共同通信
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長野県中野市で男に猟銃で撃たれ、殉職した中野署地域課の玉井良樹警部補(46)と池内卓夫巡査部長(61)は、事件発生直後にパトカーで駆けつけ、突然の襲撃を受けた。「非常に真面目で、責任感が強かった」。山越哲刑事部長は、26日の記者会見で2人の人柄を問われ、声を絞り出した。
2人は地域課の自動車警ら班に所属。普段から地域をパトカーで回り、事件が起きた際は無線などで連絡を受けて急行する役割を担っていた。25日も真っ先に現場へ。110番は「男が女性を刺した」との内容で、凶器を刃物と想定して防弾チョッキは身に着けていなかった。
目撃した男性によると、猟銃を手にした青木政憲容疑者(31)が、パトカーの到着に合わせて近づき、銃声が聞こえた。青木容疑者が立ち去った後、パトカーの様子をうかがうと、運転席の窓ガラスが割れ、警察官の頬から血が流れていたという。
会見で小山巌本部長は、県警の複数の警察官が一つの事件で亡くなったのは初めてだと説明。「2人とも仕事熱心な警察官だと聞いている」と無念さをにじませた。