G7生かし「核廃絶発信を」

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共同通信

 長崎市は27日、8月9日の「長崎原爆の日」に開く平和祈念式典で鈴木史朗市長が読み上げる平和宣言文の起草委員会の初回会合を開いた。委員からは、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で被爆地への注目が高まった状況を生かし「核廃絶に向けて具体的な行動を呼びかける発信をしてほしい」といった意見が上がった。

 起草委は鈴木氏を含め、被爆者や有識者ら計15人で構成。被爆者は、G7の核軍縮文書「広島ビジョン」に言及し、「政府にビジョン実現の具体的な政策まで踏み込むよう(宣言文で)触れてほしい」と提案した。

 別の委員は国際情勢の緊迫により「核に頼る言動にためらいが薄れている」と指摘した。