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共同通信
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沖縄県・尖閣諸島周辺で中国海警局の船が最近になって、日本の領海やその外側の接続水域を航行する際、位置や針路を知らせる情報を発信していることが27日、海上保安庁関係者への取材で分かった。海保は、中国が尖閣周辺で施政権を行使できる立場にあると主張する狙いがあるとみて警戒している。
国際航海する旅客船などは、航行の状況を電波で発信する船舶自動識別装置(AIS)の搭載が条約で義務付けられている。海保の巡視船は行動内容を秘匿する観点から、尖閣周辺では装置の使用を止め、情報を出していない。
海保関係者によると、尖閣周辺の中国船はかつてはAISの電波を発信していたが、近年はやめていた。