南部港湾都市で爆発相次ぐ

Published by
共同通信

 【キーウ共同】ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ザポロジエ州の港湾都市ベルジャンスクで27日、複数の爆発があった。ウクライナメディアが伝えた。アゾフ海に面する同市では25日にも爆発が伝えられた。前線から100キロ以上離れており、ウクライナ軍の攻撃だった場合、長距離兵器を使った可能性がある。

 ベルジャンスクは大規模反攻を控えるウクライナ軍が奪還を視野に入れているとされる。ザポロジエ州のロシア側幹部ロゴフ氏は25日の爆発について、ウクライナ軍が英国供与の長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」で攻撃した可能性があると主張した。ウクライナ軍は21日にも同市のロシア軍拠点を攻撃したと表明していた。

 ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は英BBC放送が27日に報じたインタビューで、大規模反攻が「明日、明後日、あるいは1週間以内に始まる可能性がある」と指摘。準備は整っていると強調した。