NY州の災害復旧・対策に助成金 210億円授与の可能性

 民主党上院議員チャック・シューマー氏は18日、住宅都市開発省(HUD)とロックフェラー基金が共同で主催する全国災害復旧コンテストで、ニューヨーク州に1億7600万ドル(約210億円)が授与される可能性について言及した。
 同コンテストは、2011~13年に起きた災害のうち、大統領が認定した災害の被害を受けた州や地方公共団体が申請できるもので、復旧と将来の大規模災害に備えた計画に充てるための約10億ドル(約1180億円)の連邦補助金を競うもの。そのうち、1億8100万ドルは、ニューヨークおよびニュージャージー州が立てた計画のために確保されている。
 コンテストで選ばれた州および地方公共団体にはまた、同基金から技術的専門知識が提供される。市では、マンハッタン区ローワーイーストサイドのモンゴメリー通りからバッテリーパークシティの北端にわたる沿岸に、防波堤や暴風雨が到来する直前に設置する仮設防水壁、普段はレクリエーションの場として使え、堤防の役目も果たす芝生の土手などの建設が計画されている。
 市を災害から守るだけでなく、沿岸地域の開発にもつながる同計画についてシューマー氏は、「ローワーイーストサイドの沿岸地域はウエストサイドの沿岸地域に比べると荒れ地のようだったが、この計画が実現されれば対等になる」と述べた。