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共同通信
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滋賀県近江八幡市の地下道が豪雨により冠水し、同市の女性=当時(72)=が溺死した事故で、有識者らでつくる市の検証委員会は29日、報告書案を公表した。市や滋賀県の対応について「増水で死者が発生しうるという認識がなかった」と指摘。排水機能を向上させるといった対策強化が必要だとした。6月半ばの取りまとめを目指す。
事故は昨年7月に発生。JR安土駅近くの地下道で岩田鈴美さんが水に浮いた状態で見つかった。市は翌8月に検証委を設置。岩田さんの遺族は同12月、安全対策に不備があったとして、県と市に計約4千万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こしている。