ニューヨーク市内にある公衆電話ボックスを市営のWi-Fiキオスクに置き換えるプロジェクト「リンクNYC」の一環として、19日にマンハッタン区ローワーイーストサイドで無料Wi-Fiサービスの提供が始まった。
3番街の4カ所に設けられたこのホットスポットは、半径150フィート(約45メートル)圏内で高速インターネットを無料で提供する。現在は試験段階のため、無料Wi-Fiサービスのみの提供だが、問題がなければ、いずれは国内無料通話や端末機の充電などさまざまなサービスが始まる予定だ。
同市はことし7月までに510カ所の公衆電話ボックスをキオスクに順次交換し、最終的には2023年までに7500台を設置する。インターネットに接続する際はメールアドレスを登録する必要があるが、同プロジェクトの広報担当は、セキュリティ面で問題が起きないよう万全の対策をすると述べている。
運営費は広告収入によって賄われ、最初の12年間で約5億ドル(約600億円)の利益が予想されている。通信会社はシティブリッジ社を採用している。