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共同通信
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海上自衛隊と海上保安庁は30日、武力攻撃事態の際に防衛相が海保を指揮下に置く「統制要領」を想定した初の共同訓練を机上で実施した。政府関係者が明らかにした。政府は昨年12月の安全保障関連3文書改定で統制要領作成を明記し、今年4月に決定した。6月には実動訓練を行い、今回の机上訓練と合わせ、両者の役割分担などがスムーズに進むかどうか検証する。
政府は机上訓練の時期を5月としていた。今月19~21日に広島市で開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の警備に海保が多くの巡視船艇や人員を投入したことなどを考慮し、サミット終了後に実施した。
統制要領は自衛隊法に基づく仕組み。