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共同通信
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勤務先の小学校で女子児童の胸を触ったとして、福井県警に強制わいせつ容疑で逮捕された教諭見附史教容疑者(59)=福井市=について、昨年11月にも「体を触られた」との内容の相談が女児から学校に寄せられていたにもかかわらず、当時の校長が注意にとどめていたことが30日、関係者への取材で分かった。学校のある同県坂井市の教育委員会に報告せず、勤務を続けさせていた。
見附容疑者は今年4~5月に女児の胸を触ったとする強制わいせつ容疑で逮捕されており、学校が昨年11月時点で適切に対応していれば新たな被害を防げた可能性がある。現在の校長は取材に「児童らを長期間にわたって傷つけてしまい、申し訳ない」と話した。県警は今月30日、見附容疑者を送検した。
関係者によると、坂井市立小で高学年の女児1人が見附容疑者に頭をなでられるなどしたと担任に相談。報告を受けた教頭が指導、校長が注意した。
見附容疑者はその後も勤務を継続。今月中旬にこの女児を含む計11人が同様の被害を訴えたことを受け、学校は市教委に問題を報告した。