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26日に開幕したテニスの全米オープン、メーン会場はクイーンズ区のアーサー・アッシュ・スタジアムだ。そのアッシュにテニスを教えたのは、黒人プロテニスプレイヤーの先駆者、ロバート・ライランドさん(99)。現在もテニスのある生活を送る。ウォール・ストリート・ジャーナルが26日、報じた。
同紙によると、ライランドさんはニューヨーク市内でテニスコートが使える許可証保持者1万3775人のうち、最高齢。現在はマンハッタン区セントラルパークのテニスコートに毎日通う。子どもたちがプレーしているのを見て「私のベビーたち」と目を細めるライランドさん。毎週土曜は同区ハーレムでテニスの手ほどきをボランティア。1人で壁打ちで汗を流すこともあるという。
ラケットを最初に握ったのは8歳のころ。人種差別が激しかった当時、テニスをするのは「ニグロ」専用公園に限られ、黒人は独自のリーグ結成を強いられていた。それでもライランドさんは35歳で全米大会初優勝。38歳で黒人初のプロ選手となった。1959年には白人リーグにも参戦。後進の指導にも熱心で、アーサー・アッシュらを育てたほか、バーバラ・ストライサンドなど著名人のコーチも務めた。85歳まで現役でプレーしたという。
妻は、テニスコートで出会ったナンシーさん。テニスコートにいる夫を見て「水を得た魚のよう」とほほえんだ。

クイーンズ区のフラッシング・メドウズ・コロナ・パークのテニスコート(photo: Kaito Sakata / 本紙)
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