ウインターストーム、ジョナスが去った24日、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は、公式の取材で「クイーンズ区では、この雪の影響が大きく、復旧がうまくいっていない状態だ」と述べた。
クイーンズ区では、およそ34インチ(約86センチメートル)の積雪を記録。市内5区の中で、最も多くの積雪を観測した。デ・ブラシオ市長は、NBCの取材に対し、「ブルックリン区をはじめ、ほかの区からの応援を要請している。確かに、今朝(24日に)同区を訪れた様子を私も満足していない。しかし1日でクイーンズ区の住民が問題なく過ごせるよう、約束する」と述べた。ニューヨーク・ポストは、クイーンズ区の市議会議員らが、市長の「月曜から公立学校は予定通り開校する」という判断に疑問を呈している、と報じている。
また、23日の市内では、少なくとも夜までに救急車31台が立ち往生する事態となった。ニューヨーク州都市交通局(MTA)などの公共バス、パトカーなどの警察車両、市のゴミ収集車には、雪対策のチェーンが、タイヤの全てを覆う仕様となっているが、救急車ではそれが徹底されていないことが原因とみられている。ニューヨーク市消防局(FDNY)は、24日午後の時点で、スノーチェーンに関するトラブルは報告されていないと発表している。
FDNYによると、この雪によるニューヨーク市内での死者は少なくとも3人。スタテン島で1人、クイーンズ区から2人で、そのうち2人は雪かきの最中に事故に遭ったとみられている。