この週末のニューヨークは、まさに“雪やこんこ”の世界。降っては降っては、ずんずん積もって、降り止まぬ、であった。23日の雪の予報は100%。しかし当たらなかったのは、その量だ。観測地点の1つ、マンハッタン区のセントラルパークでは、市内の予想積雪最大8インチ(約20センチメートル)を上回る26.8インチ(約68センチメートル)を記録した。この積雪量で、ニューヨーク市は歴代2位の記録を更新した。
雪の花が咲き誇った23日の午後12時半ごろには、緊急車両以外の運転禁止のアラームがニューヨーカーのスマートフォンを鳴らした。ストームの勢力は変わらず、時速24マイル(時速およそ39キロメートル)の風で飛ばされた雪は深夜までトライステイトを包んだ。
明けた24日日曜は、見事なまでの晴天。気温も華氏32度(摂氏0度)あたりで推移し、風も止んだ街に、多くの人が繰り出した。セントラルパークは一転、アミューズメントパークと化し、スキーやそりで遊ぶファミリーたちで大賑わい。犬が喜んで駆けまわる姿も目撃された。このパウダースノーは、雪で遊んだ人々を楽しませただけでなく、大家や経営者たちの雪かきも少しはラクにしたようだ。