騒音数No.1はマンハッタン 苦情の多さに人種が関係?
ニューヨーク市の行政総合窓口ダイヤル311が2015年に受けた電話の総数は200万本以上で、このうち約18万本は騒音に対する苦情だったことが分かった。
あるプログラマーグループがこのデータを使い、市内のどこから騒音の苦情が多く出ているかを示す地図を作成した。それによると、マンハッタン区全域が最も苦情件数が多く、ブルックリン区のウイリアムズバーグ、ブッシュウィック、プロスペクトハイツがこれに続く。
騒音の内容別では、音楽によるものがマンハッタン区北部とイーストビレッジ、犬の鳴き声はブルックリン区ブッシュウィック、夜間や休日の工事の騒音はマンハッタン区全域でそれぞれ多かった。
騒音の苦情が多いエリアの特徴として、同じ人種が集まって住む地区より、さまざまな人種の住民が混在する地区の方が苦情が多いということが分かった。これは、「なじみのない隣人のドアを叩くより、行政に解決を求める方が簡単だからではないか」と同グループは推測している。その根拠として、高級化が進み、新旧の住民が混在したブルックリン区の該当エリアに苦情の件数が多いことが挙げられた。