MHのチャイナタウンでスリ横行 軽微犯罪の増加で治安悪化の不安

 マンハッタン区チャイナタウンで通行人のバッグを狙ったスリが横行していることを、25日付のニューヨーク・ポスト紙が報じた。
 ニューヨーク市警察(NYPD)は容疑者の窃盗常習犯12人の行方を追っており、同紙は独占的に入手した容疑者の顔写真と名前を公表した。12人は、29〜72歳までの年齢、性別、人種もさまざまな人物から成る。
 被害者のバッグに忍び込ませる手を上着や新聞で隠すといった手口が使われており、容疑者のうち複数が共犯の可能性があるという。
 NYPDのビル・ブラットン本部長が、軽微な犯罪を徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止するという「割れ窓理論」を推進しているにも関わらず、市内ではスリのような軽微な犯罪が増加している。これに対し、住民からは「軽犯罪が再発して治安がより悪化している」、「警察と市長の関係が上手くいっておらず、市民に被害が及んでいる」などと不満の声が上がっている。