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共同通信
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「疲れた」「帰りたい」。大雨の影響で東海道新幹線東京―名古屋間の運行が止まってから一夜明けた3日、足止めを余儀なくされた乗客は朝から再開されない事態にぐったりした様子だった。窓口には、大きな荷物を手にした人の長い列ができた。
3日朝、名古屋駅では座り込んで眠る客の姿が見られた。京都府の70代男性は長野県に出張する予定だったが、運転の見合わせで途中下車。名古屋駅前のホテルに泊まり、3日早朝に駅を訪れたが、東京行きは昼まで運行されないと聞いた。「こんな経験は初めて…」と肩を落とした。
「予定が大幅に変更になって大変だった」。こう語る名古屋市の会社員竹内陽子さん(27)は新幹線のチケットを取り直した。2日に移動し、友人2人と東京ディズニーリゾートに遊びに行く予定だった。運行再開を期待し、2日は夜まで駅で待機したが断念。「新幹線が動くまでモーニングでも食べて時間をつぶします」と苦笑いした。
JR東海は、2日深夜から3日にかけて新幹線計11本を「列車ホテル」として用意し、約5300人が利用した。