インド列車事故、身元確認難航

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共同通信
列車衝突事故で夫の行方が分からず、悲しみに暮れる女性=4日、インド・バーラソール(AP=共同)

 【ニューデリー共同】インド東部オディシャ州バーラソールで270人以上が死亡した列車衝突事故で、バイシュナブ鉄道相は犠牲者の身元の特定を急ぐ方針を示した。インドメディアが5日報じた。現場での身元確認は難航しており、同州政府によると、4日時点で特定できたのは全体の3分の1の約90人にとどまっている。

 世界最悪規模とされる記録的な死者数となったことから、遺体安置所の不足にも直面している。バーラソールに設けられた安置所は保存設備が整っておらず、多くの遺体が現場から150キロ以上離れた州都ブバネシュワルの病院などに移送された。家族らも長距離の移動を強いられ、身元確認を難しくしている。