胃潰瘍死亡、会社に賠償求め提訴

06/05/2023

　富山市の電気設備工事会社に勤務していた男性＝当時（62）＝が出血性胃潰瘍で死亡したのは長時間労働による心身の負荷が原因だったとして、男性の妻ら遺族3人が6日、勤務先の会社に約7300万円の損害賠償を求め、富山地裁に提訴した。

　訴状によると、男性は19年8月の定年退職後、再雇用されて放送局工事の現場責任者として勤務。工程管理や安全管理など幅広い業務を担当していた。

　21年10月以降、深夜までの長時間労働が続き、同12月に自宅で出血性胃潰瘍を発症して死亡した。

　男性の死亡について、富山労働基準監督署は死亡前日までの1カ月間の時間外労働は約120時間だったとし、今年5月に労災認定した。