中国初の大型クルーズ船が進水

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共同通信

 【上海共同】中国初の国産大型クルーズ船がこのほど上海市で進水した。香港紙によると中国初の国産空母「山東」よりも巨大で、全長約323メートルの24階建て。来年運航を始め、日本行き航路も開設される計画だ。国営メディアは進水に合わせて、中国の造船業の国際競争力や技術力向上をアピールしている。

 クルーズ船は「愛達・魔都(アドラ・マジックシティ)」号。造船大手、中国船舶集団傘下の上海外高橋造船が建造を手がけ、今月6日に進水した。総トン数は13万5500トン。客室は2125室で、乗客の定員は5246人に上る。

 船内にはレストランやショッピングセンター、医療施設のほか、劇場やプール、バスケットボールコートを設ける。7月から試験航行し、11月に運航会社に引き渡される見通し。上海を拠点とし、日本や東南アジアを結ぶ航路や、「海上シルクロード」の中長距離航路を航行する予定という。