山形・西川町「帰ってきてけろ」

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共同通信
山形銀行のロゴマーク

 山形県西川町は、住民を対象に地元金融機関が提供する教育ローン「帰ってきてけローン」の返済を全額補助する制度を始める。子どもが県内外の大学や専門学校を卒業後、10年間町に住むことなどが条件で、若者の定住促進が狙い。町によると、教育ローンの全額補助は全国初の取り組みという。

 西川町には小中学校しかなく、多くの若者が高校進学と同時に町外に出て就職するため、高齢化率は47.4%と高い。担当者は「方言の『帰ってきてけろ』という願いを込めた。生産年齢人口拡大のため、できるだけ多くの人に申し込んでほしい」と期待を込める。

 ローンは山形銀行など県内の計4金融機関が12日から販売する。