Eファイル受付一時的に中止 IRSのコンピューターに障害

 米内国歳入庁(IRS)は3日、同庁のコンピューターシステムに問題が生じたため、コンピューターによる確定申告「Eファイル」の受付を一時的に中止したと発表した。
 4日午後5時ごろにシステムは復旧し、現在利用は再開されている。
 IRSの声明によると、ハードウェアの障害により、Eファイルシステムなどの一部の税処理システムの閉鎖を余儀なくされたという。IRSのウェブサイト自体はアクセス可能であるが、還付金についてのサービスやそのほか一部のサービスが利用できない状態になったため、システムが正常に作動するよう修復作業が進められた。
 IRSは「システムの停止により、税の還付に影響を及ぼすことが予測されるが、大きな混乱は起きないだろう」と楽観的な見方を示している。また、納税者の90%は、3週間以内に還付金を受け取ることができるものとみられている。
 既に確定申告を済ませた納税者については、再提出などの必要はないという。
 IRSのジョン・コスキネン庁長は、「われわれのチームは夜を徹して修復作業に当たった。今回の不具合をお詫びし、納税者や各関係者、また各州の税務課の協力に感謝する」と声明文の中で述べている。