トランプ氏、起訴内容を全否定

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共同通信
ジョージア州での共和党集会で演説するトランプ前米大統領=10日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】私邸への機密文書持ち出しで起訴されたトランプ前米大統領は10日、南部ジョージア州での共和党集会で演説し、8日の起訴内容は「根拠がない」と完全否定した。公の場に現れたのは起訴後初めてで、民主党のバイデン大統領をこき下ろしながら持論をまくし立てた。

 不倫もみ消し問題に続き、大統領職に直接関係する内容で今回起訴されたトランプ氏への批判は広がっているが、熱狂的な支持層は依然として結束が固い。演説には2千人以上の支持者が集まった。

 トランプ氏は約1時間にわたって演説し「バイデン政権による根拠のない、ばかげた起訴は恐るべき権力乱用だ」と吐き捨てるように言った。

 起訴内容は、権限がないのに国家防衛に関する文書を私邸で保持した上、持ち出しの詳細を尋ねたFBIにもうそをつくなど悪質性を浮き彫りにした。トランプ氏は、起訴に持ち込んだスミス特別検察官は「精神錯乱状態にある」と発言し、不満をあらわにした。