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共同通信
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神戸市の路上で2010年に私立高2年堤将太さん=当時(16)=を刺殺したとして殺人罪に問われた当時17歳の男(30)=愛知県豊山町=の裁判員裁判が12日、神戸地裁(丸田顕裁判長)で開かれた。堤さんの遺族が意見陳述し、父敏さんは事件について「あの瞬間、私たちの心は壊された」と述べた。同日午後には検察側が論告求刑する予定。
敏さんは男について「(逮捕されるまでの)11年間、一日一日罪を重ねていた。犯行から逮捕まで全てが犯罪だと思う。許せない」と語った。
起訴状などによると、男は10年10月4日夜、神戸市の歩道上などで、堤さんをナイフで複数回刺し、失血死させたとしている。