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共同通信
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不審物が届いたとして奈良地裁が安倍晋三元首相銃撃事件の第1回公判前整理手続きを中止したのを受け、不審物とされた段ボール箱を送付したという東京都清瀬市の斉藤恵さん(59)が13日までに共同通信の取材に応じた。中身は山上徹也被告(42)=殺人罪などで起訴=に対する量刑の減軽を求める署名だとして整理手続きを「妨害する意図はなかった」とした。
騒動をニュースで知り12日、自ら奈良県警に電話で連絡。県警の聴取に送付を認めた。取材に対し「(地裁に)電話も入れずに送付したのは軽率だった。結果として期日が中止になったことは謝りたいと思っている」と話した。
斉藤さんも宗教2世で、被告の境遇に同情する気持ちがあり昨年7月の事件以降、インターネット上のサイト「Change.org」で署名集めを展開。今月12日に地裁で実施予定だった第1回公判前整理手続きで今後の公判の流れが決まると考え、約1万3千人分の署名やコメントを印刷し、被告、弁護士、検察官、裁判官宛てに封筒に入れた上で段ボール箱1箱にまとめて送付した。