上げ馬神事の安楽死4頭

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共同通信

 三重県桑名市の多度大社で毎年5月に行われる「上げ馬神事」に関し、一見勝之知事は13日の定例記者会見で、最近十数年で馬計4頭がけがをして安楽死させられたと明らかにした。「事故の頻度が多い。対策を講じるべきだと主催者側に伝える」と述べた。

 県によると、安楽死した馬は2010年に1頭、14年に2頭。今年も1頭が安楽死させられた。骨折や脳挫傷が理由。県は近く開催予定の事故防止対策協議会で大社など主催者側に改善を求めるという。

 上げ馬神事は土壁を越えた回数で農作物の豊凶などを占う伝統行事。地元の若者が馬に乗り、坂を駆け上がった後、高さ約2メートルの壁を駆け上がる。