60丁目以南の「混雑課金」許可へ
来春から実施、9~23ドル徴収
バイデン政権は、ニューヨーク市がマンハッタン区の60丁目以南に乗り入れる車両に通行料を課す「中央ビジネス地区有料化プログラム(混雑課金)」を許可する方針を固めた。来春から実施する。課金対象エリアに乗り入れる車の数を毎日10%以上減少させ、エリア内の車の走行距離を5%削減する事を目的とする画期的な制度。課金額は、ピーク時に9~23ドルを徴収するという案が出ている。
同計画は長年にわたり延期されてきた。ただ先月、連邦幹線道路局が環境評価を適切と判断し署名したことで、重要点がクリアされた。一般市民は12日まで報告書を確認することができる。その後、連邦政府が報告書を承認する流れだ。承認後、ニューヨーク都市交通局(MTA)は、通行料金や特定のドライバーに対する割引と免除の最終決定が可能となる。
ロウワーマンハッタンは、毎日70万台の車やタクシー、トラックが押し寄せる全米最悪の渋滞エリアだ。混雑課金対象エリアでの車の平均速度は時速7.1マイルで、さらに低下傾向にある。公共バスの速度も2010年以降28%低下。ニューヨーカーは毎年平均117時間を交通渋滞に巻き込まれ、生産性の低下やその他のコストで約千ドルの損失を被っていると推定されている。(12日、CNN)
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