ウクライナ軍、1日1km前進

06/14/2023

　【キーウ共同】ウクライナのマリャル国防次官は13日、反転攻勢を続けるウクライナ軍が南部ザポロジエ州の港湾都市ベルジャンスク方面に「1日で500m～1km前進した」と明らかにした。約3平方kmの領土を取り戻したとしている。ロシア軍の動きについても触れ、空爆や砲撃など「あらゆる抵抗をしている」と指摘した。

　ウクライナ軍はザポロジエ州のロシア軍防衛線を突破してアゾフ海に達し、ロシア側の分断を狙っているとみられる。ロシア軍は防衛線に大規模な塹壕や地雷原を設けて迎え撃っている。

　ウクライナ軍のザルジニー総司令官は13日、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長と電話会談したと発表した。南部と東部の前線で激しい戦闘になっているとミリー氏に説明し「われわれは計画を実行し、前進している」と伝えた。

　ウクライナ侵攻の公開情報を分析するサイト「ORYX」は13日までに、ウクライナ軍が米国から供与を受けたブラッドレー歩兵戦闘車について、反転攻勢中の数日間で16両が破壊、または放棄されたとの分析を公表した。全109両の約15％に当たるという。