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共同通信
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沖縄県糸満市のひめゆり平和祈念資料館が19年ぶりとなる新ガイドブック「展示と証言」を刊行した。2021年にリニューアルした同館の常設展示の写真やパネルに加え、元ひめゆり学徒隊ら72人による108の証言を収録。学徒たちが体験した沖縄戦の実態を分かりやすく伝えている。
ガイドブックを開くと、まず飛び込んでくるのは少女たちの笑顔の写真だ。部活動の様子や教師につけたあだ名のリストなど現代と変わらない学校生活が紹介されている。ページをめくるにつれ戦争の影響が強まり、動員後、米軍の砲撃にさらされながら負傷兵の看護や食事の運搬、死体の埋葬までこなした学徒たちの姿を記している。