トライステイトに15店舗を展開するスーパーマーケットチェーン、フェアウェー(Fairway)が経営破綻の危機にあることが分かった。
ニューヨーク・ポストによると、同社はここ5年間で約3億ドル(約330億円)の損失を出しており、昨年だけも約3500万ドル(約40億円)の赤字に陥ったために経営状態が悪化し、株式市場ナスダックが同社の株を上場廃止する可能性も出てきている。同社の借入債務の返済期限である4月までに資本を調達できなければ、さらなる経営危機に陥るという。
同社は経営破綻の可能性についての正式なコメントは発表していないが、同じくスーパーマーケットのA&Pが破綻した際に処理を担当した大手弁護士事務所、ワイル・ゴッチェル&マンジス社を雇っている。同弁護士事務所の代表は取材に対し、「万が一、同社が経営破綻した場合は、全店舗を買収する企業が現れるかどうかが、次の課題となるだろう」と述べている。
近年、スーパーマーケット業界はフレッシュダイレクト(FreshDirect)などのオンラインショップサービスの出現で業界内の競争が激化しており、特にニューヨーク市内では経営が苦しくなっている店舗運営型のスーパーマーケットが多いという。